ラテン・アメリカの古楽器「ケーナ」
Posted at 09/02/24 PermaLink» Trackback(0)»
今回はラテン・アメリカの民族音楽。
ラテン・アメリカの民族音楽は「フォルクローレ」と総称されます。
アンデスやチリなどラテンアメリカ各地の音楽で、地方によっては黒人音楽の要素を持つものもあります。民族音楽と言っても、一般の民族音楽と比較すると歴史の新しい音楽で、スペイン系の伝統音楽をベースに1950年頃に確立したものです。
フォルクローレでは「ケーナ」という笛が用いられますが、これはインカ時代から使われている、現在知られる最も古い楽器のひとつでもあります。
「ケーナ」はペルーや、ボリビア、エクアドル、アルゼンチンは勿論のこと、現代では世界中で愛され、奏されている神秘的な音色を持つ笛です。
「フォルクローレ」だ、「ケーナ」だと聞いて、「なんだそりゃ。聞いたことないぞ」と思われるかもしれませんが、「コンドルは飛んでいく」というタイトルを聞けば、「あぁ」と思うのではないでしょうか。これは誰でも耳にした事のある名曲だと思います。
「ケーナ」という言葉ですが、これはインカ時代のケチュア語と呼ばれる言語のもので、笛の音を真似た「que(ケ)」と、音を出す動作を表す「najj(ナ)」が由来となります。
古代のケーナは竹や葦で作られたものが多く、その他ではコンドルやペリカンや鹿の脛骨を用いたものもあり、時には人間の脚の骨が使われたこともありました。
時代が進むにつれ金属、石、素焼き、ひょうたんを細長く変形させたものなど、色々なものが素材として用いられるようになってきました。
古代のケーナの大きさは7~8センチの物から48~60センチのものまで様々なものがあり、前面に3~7個、後ろ側に1個の指穴を持つものが多いですが、物によっては後ろ側には穴の無いものもあります。

